オスグット病について

オスグッド病、オスグット膝の正式名称はオスグッド-シュラッター病と言います。成長期に頻発する膝のスポーツ障害です。

オスグッド病の病態

成長期の子供の膝の少し下のすねの骨(脛骨)に脛骨結節と呼ばれる骨の成長板があります。スポーツで大腿四頭筋を繰り返し使用する事で成長板に牽引ストレスが加わり炎症を起こし、腫れや痛みを生じるよになります。ほとんどが片膝だけで発症するが、両膝に発症する人もいます。

ボールを蹴ったり、ジャンプ動作、方向転換動作などの多いサッカーやバスケットボール、バレーボール等のスポーツ競技で多くみられます。

オスグッド病の症状

・膝蓋骨の下の痛み、圧痛

・脛骨結節部の腫れもしくは骨隆起

・膝の運動時痛、運動後の痛み

オスグッド病の診断

 症状に基づき判断される。ただし、症状が重篤な場合は脛骨結節部の剥離骨折も疑いレントゲン検査が必要となります。

治療法

オズグッド病は痛みを引き起こすスポーツ活動を制限する必要があります。一定期間の安静と運動制限を行うことで症状は落ち着きます。症状が強い場合はオスグッド病のサポーターを着用すると、症状を緩和するのに役立ちます。膝下のアイシング(クーリング)は炎症を落ち着かせるのに有効的です。

症状が落ち着いてきたら大腿部の前後の筋肉(大腿四頭筋･ハムストリング)の柔軟性を高めるストレッチも有効的です。