シンスプリントは成長期の陸上中長距離選手やバスケットボール選手など走る事の多い競技に見られる下肢のスポーツ障害です。Shin(シン)=脛・すね、(弁慶の泣き所)。過労性骨膜炎、脛骨内側症候群などとも呼ばれています。
シンスプリントの原因・誘因
ランニングやダッシュ、ジャンプなどの脛骨に対する機械的反復刺激と足関節の底背屈動作の繰り返しによる後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋、ヒラメ筋の伸展による骨、骨間膜、筋膜などへの引っ張り張力の為、下腿内側の1/3の筋腱付着部に炎症が起こると考えられています。足部の過回内(扁平足)や筋柔軟性の低下なども誘因となります。症状が進行すると疲労骨折を起こします。
シンスプリントの症状
・下腿内側中下1/3脛骨内側縁に沿った痛み
・運動時の強い痛み
・運動後も続く鈍痛
・下腿内側中下1/3の腫れ
症状の程度1)
ステージ1
痛みがあるがウォーミングアップにより痛みが消失する。
ステージ2
ウォーミングアップにより痛みが消失するが、スポーツ活動終了近くに痛みが生じる。
ステージ3
日常活動に支障はないがスポーツ活動中に常に痛む。
ステージ4
局所の痛みは常に存在して日常生活にも支障がある。
シンスプリントのセルフケア
下腿内側のストレッチ
下腿内側脛骨内側縁に沿って直接ストレッチマッサージを行います
足底のストレッチ
テニスボールやゴルフボールなどを利用してストレッチを行います。
足底筋のトレーニング
タオルを足趾で手繰り寄せて足底筋や下腿屈筋群を鍛えるトレーニング。
参考引用文献
1)コーチングクリニック:コーチングテクニカルセミナー第41回シンスプリントメディカル編:林光俊
2)コーチングクリニック:コーチングテクニカルセミナー第41回シンスプリントトレーナー編:岩崎由純